コミュニケーションの授業

【束縛は逆効果】禁止されるとやりたくなる心理「カリギュラ効果」

 

こんにちは、まさくまです。

 

あなたは友人などに「これは秘密だから教えられないなぁ」といったことを言われたことはありますか?

 

普段他人の事情なんて興味ないのに、そう言われるとめちゃくちゃ気になりません??

 

この心理を使ったテクニックを今回はご紹介します。

 

ひよこ
「ダメって言ったはずなのに直してくれない」
「相手に要望を通したい」

 

こういったことを考えている方に読んでいただきたいです。

 

本記事の内容

・なぜ人は「禁止」されるとやりたくなる?

・「教育」「恋愛」においても禁止はNG

・じゃあどうすればいい?

・「カリギュラ効果」の上手な使い方

禁止されるとやりたくなる心理「カリギュラ効果」

「禁止」になぜか興味をそそられてしまう

 

我々は「立ち入り禁止!」と書かれた看板を見ると中に入りたくなったり、「誰にも言わないで!」と言われたら誰かに言いたくなったりと、禁止をされると逆のことをしたくなってしまいます。

 

この心理を「カリギュラ効果」と呼んだりします。

 

昔から、この心理は私たちを弄んできました。

 

おとぎ話なら、

 

・「鶴の恩返し」…中をのぞかないでと言われているのに、のぞいてしまう老夫婦。

・「浦島太郎」…絶対に開けるなと言われているのに、開けてしまう浦島太郎。

 

さて、では一体なぜこのような心理が働いてしまうのでしょうか?

 

なぜ禁止されるとやりたくなる?

 

人間には、自分のことは自分で決めるという「意思」が本能として備わっています。

 

それを他人から規制・禁止されると反発したくなるのは自然ですよね。

 

我々はあくまでも「自分自身の自由」を優先させたい生き物なのです。

 

そのため、相手に言われたことと逆の行動をとることによって、「自分で選んだ」という自由意志を尊重しようとしているわけですね。

 

では、そういった心理によってもたらされる現代の問題は何があるでしょうか?

 

代表的な例として、「教育」や「束縛」があります。

 

教育・恋愛においても禁止は逆効果!

教育の失敗例

 

最近話題になったのが、教育熱心なママさんが「娘が幼いころ、漫画を禁止にさせたら大きなったときに漫画オタクになった」というもの。

 

 

他にも、「小学生の時にゲームを禁止にしたら、大学生になってゲームしかしなくなった」など。

 

好奇心旺盛な小さい時に禁止されてしまったことで、より強くカリギュラ効果が作用してしまい、大きななったときに反動が来たのでしょう。

 

これを、反動が返ってくることをイメージして「ブーメラン効果」と言ったりもします。

 

恋愛の失敗例

 

特に女性に多いのですが、つい心配になりすぎてしまって、彼氏のことを束縛してしまったりはしていませんか?

 

実はこれも逆効果です。

 

彼や彼女に浮気をしてほしくないのであれば、束縛は絶対にNGです。

 

たとえば、

 

NGな例

  • Aさん・・・相手にに対して、浮気しないようにLINEを定期的にチェックする↓
  • Bさん・・・チェックされた側は自由を制限されたように感じる。
    自由意志を尊重したいという感情がはたらき、反抗心(別の異性への意識)が湧いてしまう↓
  • Aさん・・・さらに心配になり束縛を強くしてしまう

 

このような悪循環が生まれてしまいます。

 

教育といい恋愛といい、いったいどうすればいいのでしょうか?

 

対処法

教育の場合

 

カリギュラ効果は、相手に自由を許すことで弱まります。

 

なので、お子さんにゲームをさせたくないのであれば、「1日30分まで」と時間を決めたり、

 

ゲームをする時間を勉強に回させたいのであれば、「宿題をしたらゲームをしていい」といったような、全てを禁止させるのではなく、ちょっとだけ許してあげるのが大事です。

 

好きなタイミングで30分ゲームができる、宿題を終わらせたらゲームができる。選択をお子さんにさせること、「自分でゲームをすることを選んだ」という心理状態になり、反抗精神が湧きづらくなります。

 

恋愛の場合

 

恋愛の場合は、相手に何も制限を加えない方がいいです。

 

下手に「LINEは見ないけど、他の子と2人で会っちゃダメ!」などというと、それだけでもストレスになる人もいるでしょう。(「なんでお前に決められなくちゃならないんだ」などと、まぁそんな男は別れた方がいいですが)

 

なので、カリギュラ効果とはあまり関係のないテクニックなのですが、相手の罪悪感をくすぐるのがおすすめです。

具体的には「嫉妬」を使います。

 

・「絶対に浮気しないで!」→「もし浮気されたら本当に悲しい…」

・「別の子と2人だけで遊ぶなんて許さないから!」→「別の子と2人で遊ばないって信じてるからね」

 

このような感じでカリギュラ効果を回避しつつ、嫉妬を使って相手に浮気をさせないようにするテクニックです。

 

かなり有効なのでぜひ使ってみてください。

 

「カリギュラ効果」を使って相手を操る

主にビジネスでよく使われる

 

たとえばこんな感じ。

・会員登録しなけらば見られないサイト

・R18などの年齢制限つきコンテンツ

・雑誌などの袋とじ

・テレビのモザイク加工やピー音

 

どれもよく見かけると思います。

 

購入や視聴にあえて制限をかけることで、好奇心を掻き立てているのです。

 

「○○限定!」に我々が引かれてしまうのもこの心理だったりします。

 

特別感を出していることに加えて、「これを逃したらもう手に入らない」という制限を消費者に与えているのです。

 

日常生活で使うには?

 

あなたの信頼を高めるためのおすすめの方法があります。

 

まずは例を見てください。

 

後輩と先輩の会話

先輩「そういえばなんでうちのテニスサークルに入ったの?」

後輩「えーとですね…他の人には言わないでほしいんですけど、○○さんのプレイがすごいかっこよくて…。あこがれて入りました。」

先輩「○○かっこいいよね!普通にうまいし。」

後輩「はい!いつか一緒に試合してほしいなぁとは思ているんですけどね。でも本人に伝わったら恥ずかしいので、ここで話にしてくださいね。

 

 

太字の部分でカリギュラ効果を使っています。

 

なぜこれで信頼が高まるかというと、だいたいこの会話の内容は○○さんに伝わるからです。

 

「言わないで」とは言われていますが、禁止をされたことによる反抗心と、プラスの内容の内緒話なので、本人に話すという罪悪感も薄れます。

 

さらに、直接本人に告げるより、「第三者」から伝えられた方が説得力・信ぴょう性が増します。

 

こうしてあなたへの信頼がうまれてくるのです。

 

まとめ・明日の更新する内容は…

まとめ

 

今回は「禁止」を使ったテクニックをご紹介しました。

 

まとめますね。

 

こんな方におすすめ

  • 人は「禁止」されると自由を奪われたと感じ、逆の行動をしたくなる→カリギュラ効果
  • 教育・恋愛でも禁止はNG→少しだけ許すのがコツ、恋愛においては「嫉妬」を使うのが効果的
  • ビジネスでは多用されている。
  • 日常会話では、「言わないで」と言うことで信頼を高めるテクニックがある。

 

逆効果になることをしていた方も多いのではないでしょうか?

 

この特性、テクニックはいろんな場面で使えますので、ぜひチャレンジしてみてください。

 

明日の更新する内容は

 

さて、明日の更新する内容は『【感情をコントロール】トラウマを克服する方法「アドラー心理学」』という記事を書く予定です。

 

初めて「自分を操る」というカテゴリに手を付けます。

 

アドラー心理学は僕も大好きな学問で、これからも何回かに分けて記事にしてこうと思っています。

 

お楽しみに。

(更新しました!→【自分を変えたい】過去に囚われずトラウマを克服するアドラー心理学

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ではまた明日。

  • この記事を書いた人

まさくまさん

人間のあらゆる「悩み」について考察しているクマさん。 大体の悩みは「人間関係」だと理解し、義務教育では何故か教わらなかったこの教科をメインに「まさくまさんの学校」を開校。 Twitterは4ヶ月で1万人フォロワー突破。 中高生向け動画アプリTikTokも4カ月で1万人突破。

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